つじつまの合う話？

 　何年か前の事、私は家内と息子を載せて車を走らせていました。駅横の商店街の曲がり角にさしかかったところ、息子が私に話しかけました。

息子「あ!「新しくスーパー」ができたんだね・・」

私「そうだね・・」

息子「流行るかね？」

私「どうかね？」

・・とこんな感じで、その店を通り過ぎました。数分経ってから、息子が「ところで前は、あそこはパチンコ屋だったよね・・？」

私「いや!　違うよ別のスーパーだったよ!」

息子「絶対、パチンコ屋だったよ!!」

私「絶対、スーパーだったよ!!!　パパはその店で唐辛子を買ったんだよ!!!」後部座席にいた家内は「あそこは、絶対!!!!　パチンコ屋だったよ!!!!」と譲りません。

息子「違う街の店の話をしてない？？」

私「さっき見た店だよ!!　パパは毎日家に帰る時、あの辺を歩っているので良く知っているんだよ!!」

釈然としないまま、家に戻りました。

・・・

それから、一週間が経ちました。私は「その店」の前を歩いていました。

「その店」の前を通りかかった時、何気なく道路の反対側のパチンコ屋を見ました。「あれ？ あのパチンコ屋、スーパーになってる・・？　その時、気がつきました。道路を挟んで両側に同じ店ができていたのです。車で店の前を通った時、息子と家内は左側の「元パチンコ屋だった店」を、私は右側の「別のスーパーだった店」を見ていたのでした。あの時、何故か会話はごく自然だったのですが・・